■「投資信託」を利用する際に、実際にどれだけの「費
用」を投資家が「負担」しているのかを、新光投信が運用
する新光US-REITオープン「愛称:ゼウス」を例に検証し
ます。
■1,000万円でこの投資信託を購入した場合、
最初に費用として、「購入手数料 税込3.24%」が発生し
ます。
購入時に「32万4,000円」が差し引かれて、
「967万6,000円」で運用をスタートすることになりま
す。
■「購入手数料」は申込価額の「1%から3%」に設定され
ていることが多く、一般的に複雑な運用を行うものほど高
い手数料が必要になります。
■「購入手数料」には「消費税も課税」されます。
■投資信託の運用会社に管理手数料として支払う「信託報
酬」は、「年率1.6524%」で、1年間で「15万9,886円」
が間接的に差し引かれます。
1,000万円の投資額はこの時点で、「約50万円」も「減
少」してしまいます。
「信託報酬」は、長期保有では「かなりの金額」になりま
す。
■投資信託の売却の際、「信託財産留保額」が差し引かれ
る投資信託もあります。
「信託財産留保額」とは、受益者が換金する際に必要な
「事務手数料」です。
■この投資信託では、「0.1%」の「信託財産留保額」も
必要になります。
■さらに、「20.315%」という「所得税」が課されます。
■投資信託による投資は、非常に支払いが多いため、仮に
運用で利益を出したとしても、各種費用を差し引き、税金
を支払うと、「損してしまうことが多い」ため、注意が必
要です。
■「投資信託」を利用する際には、目論見書などにしっか
りと目を通し、費用や税金を考慮したうえで、最低限確保
すべき利益を意識して、取引をするべきです。