■1万円札は原価約20円の紙切れでしかないのに、
なぜ信用されて、お金として流通するのだろうか。
それは、かって日本が金本位制を採用していたからです。
金本位制とは、一定量の金を貨幣一単位とする貨幣制度で、発行される通貨は、金との兌換が約束された兌換紙幣であるため、通貨の発行量は金の保有量によって決められていました。
しかし、1931 年の金輸出再禁止によって、金本位制から離脱した日本は、今日まで続いている管理通貨制度を採用しました。
金との兌換が約束された兌換紙幣でなくなり、信用の根拠がなくなっている今、紙幣がお金としての役割を果たしているのは、お金を発行している造幣局や政府などを信用しているから…と言われています。