『金属の物品貨幣』は、開始した当初はよかったのです
が、大規模な商取引になると、金貨・銀貨・銅貨を多く
持ち歩くのは重くて大変でした。
また、途中で盗られるかもしれないために、危険でした。
そこで、解決方法として、金属の物品通貨を多く保有する
お金持ちのところに行って、預けるようになりました。
そして、そのお金持ちが「確かに預かりました」と『預か
り証』を紙に書いてくれる。
その紙さえ持ってくれば、いつでも金と交換してくれる。
預かり証を持って行けば金に換えられるが、あえて交換せ
ずに、その預り証を別の買い物に使うようになりました。
そうして『預かり証自体がお金の価値を持つ』ようになっていきました。
これが『紙幣』のはじまりです。